伊豆天城湯ヶ島移住までの道のり3<ついに運命のお家と出会いました編>

この記事は前回の「伊豆天城湯ヶ島移住までの道のり2<家がみつからないのよ編>」の続きです。前回の記事をまだ読んでいない方は流れがわかりやすいと思いますので是非読んでみてください!

天城湯ヶ島のお家に出会えず早半年…「地域おこし協力隊」に合格した直後、仲間から空き家情報!期待をしないようにしないように…とはやる気持ちを抑え、見学日6月下旬を迎えた!

2021年6月下旬、軽い気持ちで伊豆天城湯ヶ島へ!

静岡県 伊豆 天城湯ヶ島へ移住すると決めて早7か月…。会社を辞めて早6か月…。地域おこし協力隊の合格は頂いたが、未だ家がない状態。

この時にはもう覚悟を決めていて、地域おこし協力隊就任ギリギリまで探して、それでも見つからなければ、近場に住もうという考えを持っていた。

「空き家があります」という連絡を仲間にもらってから、見学の今日までは約2週間あって、かなり長く感じた。見学の日は晴れた日で、天城湯ヶ島がいつにも増してキラキラに見える日だった。

朝一で東京を出発して、約2時間半。伊豆縦貫道という道路がずいぶん伸びてくれて月ヶ瀬インターまで行けるようになったのは、楽天トラベル時代とは全然違うなぁ。

googleマップで場所は確認していたけど、それでも実際見るまでは全然実感がなかった。この辺かなぁ…?と思っていたのも束の間、その家は急に現れた!!!!

はじめまして、運命のお家。

家の前につくと、既にそこには車が止まっていた。大家さんと、この家の情報を持ってきてくれたご近所のサイトウサンだった。

「はじめまして!さとあやと申します!」

大家さん、ニコニコ。サイトウサンもニコニコ。

お二人ともニコニコだーーーーーーー!!!!何て優しそうなんだ…。

お家は白い壁で、平屋。

「こちらにどうぞー」

大家さんに案内されて早速玄関へ向かった。

((( ;゜Д゜))

「!!!!!か・・・・かわいい!!!」

それでは古民家ツアー入り口から行ってみましょう!

ドキドキ…!!!!ガラガラ…。

*玄関*

勝手口までが見通せます。向こうの緑が見えるのがすごいお気に入り。

*廊下*

玄関を上がったこの廊下はめちゃくちゃ風通しがよくて、ここで寝転がるのが最高らしい。

*勝手口*

ここから出入りする土間です。ここに大きな臼があります。杵は倉庫に!餅つき大会!

玄関から勝手口まで一直線で、テカテカになった廊下に、向こう側の緑が反射しているところに目を奪われました。本当に風が通り抜けて夏は最高の場所です。

次は水回りを見てみよう!

*キッチン*

昔ながらのキッチン。光がたくさん差し込みます。床はやはりテカテカです。

*お風呂(と何故か洗濯機)*

床のタイルがかわいいです。何故洗濯機とその後ろの扉がここにあるんだろう?

*トイレ*

和式じゃなかった!THE昭和のトイレでございます。扉が実はめちゃくちゃかわいい。

THE昭和の造りです。おばあちゃんの家のような懐かしさしかありません!!萌

最後はお部屋を見てみよう!

*4畳半*

めちゃくちゃ風通しがいいお部屋。そして明るい気持ちのいいお部屋です。

*6畳間*

ちょっと斜めになっています。数年前に傾いたがもうコンクリートで固めたので大丈夫。

*8畳間*

6畳間と続いています。新築の時はなかった部分で増築しています。右に床の間と縁側が。

映っていないですが…他にもあと2部屋あります。

つまり5部屋… ((( ;゜Д゜))

そしてこのお家の敷地には倉庫が2つあるのであった。
この倉庫は探検しているような気持になる小道具がいっぱいあります。籠とか革製のメジャーとか!!
ロマンがいっぱいで口があきっぱなしでした。

さて、まるでツアーのような20分を終え、いざ大家さんと会話です。この古民家は築50年だそうだ。図面はない。図面が欲しかったことを伝えると、大家さんがざっくりの図を書いてくれた(本当にないんだね…ありがとうございます。)

柱には名前と身長を測った、例の線が入っていて、この家の子供たちや、遊びに来た子供がみんな測ったことが見て取れた。部屋の柱や壁は様々な場所にDIYの後がある。ペンキ一生懸命塗ったんだなとか、お手製の棚がいくつもあったり、柱にいくつものモノを引っ掛ける釘があったり。結構手を入れてきたんだなぁってことがそこかしこに顔を覗かせていた。ふすまにも何やら勉強の為に数字を覚えたかったんだろうというような表が貼られていたり、すみっこには何だかわからないが明らかにお絵かきがそこに存在していた。

そして驚いたのはこれだ!

キッチンの上の棚を開けると、蒸し器や羽釜、大きめの鍋、そして下駄のような蓋が出てくる出てくる…!!

土間には臼もあり、倉庫には杵もある。掘りごたつには大量の食器が仕舞われていて、この家はたくさんの人が集まる家だったことが道具から伝わってきた。

天城湯ヶ島に住んでくれることを感謝される

大家さんとお話をしたら道具や家からも伝わってくる通り、この家への思い入れが聞こえてきた。ご自身は別の場所に引っ越してから数年ここには住んでいない。その間数年空き家で、もう取り壊すつもりで居たのだった。

え!こんな素敵な家壊しちゃうつもりだったの?!?!?!

7か月家を探していたさとあやにとっては驚きの話である!

ご事情があり3年は片付けが進まなくて、ようやく片付けようと思っていたところにさとあやの話が舞い込んできた。取り壊すのは忍びない。思い出がたくさん詰まった家である。

「是非とも住んで頂きたいです!!!」

と力強いお言葉をもらって、逆に驚いてしまった!

わたしでいいんですか?!?!?

(プロポーズ受けた人みたいになってる)

まさかの、いきなりの、両想い!

そんなこんなで1時間で、ここに住むことが決まったのであった…!!!

大家さんと、結び付けてくださったサイトウサンにお礼をいい、東京へ帰る。

あっと言う間に決まってしまって、なんだかこの7か月間が嘘のようだった。

東京への帰路はこれまでとは違う心の軽さ…明らかに安堵と、富士山がやたら綺麗に見えたのだった。

投稿者プロフィール

さとあや
さとあや
「すべての人に、ふるさとを。」
東京生まれ、東京育ち。楽天に入社し後半の5年間は「楽天トラベル」に所属。伊豆を担当した中でも「天城湯ヶ島」というエリアに恋をした人。東京からの移住に取り組むこと半年、伊豆市地域おこし協力隊に合格。そして7か月目ついに移住できる古民家に出会いました。天城湯ヶ島への想いと古民家プロジェクトを中心に綴ります。