日々是湯ヶ島 写真展 を開催しました。2024/3/20-24

日々是湯ヶ島 写真展開催にあたり

日々是湯ヶ島写真展を2024/3/20(水祝)-3/24(日)に行いました。
場所は芥川賞作家の作家井上靖の本家 上の家です。(静岡県伊豆市湯ケ島189)
主催は湯ヶ島地区地域づくり協議会として行い、上の家で活動するあすなろ会の皆様のご協力も頂き無事に終えることが出来ました。

最初この写真展示会をどこでやるのか話したときに別の候補地もありました。雰囲気的には一番上の家がいいのですが、何せ壁があまりなかったりどう写真を飾るのかが難しいように思ったからです。しかしこの上の家は築150年経過していてやはり趣きもあり、カメラマンの齋藤洋平さんとこの場所を開催地とすることにしました。
(上の家は2020年にクラウドファンディングを行い、工学院大学建築学部の協力により補修と改修を行い現在の形になりました。)
・参考記事 2020年時クラウドファンディング
・参考記事 第15回静岡県景観賞 優秀賞を受賞  工学院大学建築学部が産学官連携で保存改修工事

開催初日は晴れ

初日は祝日で晴れていたということもあったのか、スタート前10時からのお客様の後、次々のお越しになり、一時受付周り、会場は混雑。午後すぎてようやくひと段落した状態となりました。有難い限りです。

初日は「写真展示会」以外に「写真を撮る会」と「親子屋台ラーメンよや出店」があったのも混雑の理由になります。そこに合わせて、上の家をフラリと見に来る人も混ざっていたかもしれません。上の家の一般公開日は基本的には第一・第三の土日なので通常であれば開いてない日取りでした。

写真を撮る会は上の家の目の前「しろばんばの里公園」で行われたため、ご家族連れが公園にたくさん居て、いつもは閑散としていて、静かな公園がのイメージはどこ吹く風。走り回る子供たちで大賑わいでした。

子供って元気!!強風の中なんのその。公園が久々に元気で満たされた。

また手前には親子屋台ラーメンよやさんのラーメンを食べたり、待ったりの人々たちも居て、老若男女が「上の家」「しろばんばの里公園」「親子屋台ラーメンよや」の狭いスペースの3か所に留まるという素晴らしい空間となりました。

屋台ラーメンよやさんは夕方まで販売予定でしたが、14時過ぎに完売となりまして、そこからも大賑わいだったことが伝わってきました。よやさんは8月から毎月湯ヶ島に出店頂いていて(2月は桜まつり出店の為お休みでした)、固定客も多く、嬉しい限りです。

早々と売切れ!いつもこの地区を盛り上げてくれてありがとうございます、よやさん。写真は斎藤洋平さん撮影のもの。

様々な方が訪れる写真展

さとあやは開催中出来る限り、会場に赴きました。平日開催はそんなに来ないだろうなと思っていたのですが、実際会場にいると、断続的に写真を見る方が来てくれて、何気に忙しい毎日で驚いたのが正直な印象です。何せ上の家は一本内側に入っているので、情報がない限りは外からわからないからです。

来てくれた人はざっとこんな感じでした。

  • チラシを見てきた(回覧板・こども園の掲示・共同風呂の掲示)
  • SNSを見てきた
  • 新聞を見てきた(日日新聞・静岡新聞)
  • 誘われてきた
  • 上の家を見に来た

来てくれた理由には以下がありました。

  • 写真を見たくて
  • 写真を撮って欲しくて
  • ラーメンを食べに来たついでに
  • 上の家見に来たついでに(観光客)

歴史的建造物の中で行う写真展ということもあって、フラリと立ち寄る観光客の方が何組かいました。上の家の一般公開日ではない日の写真展だったので、来られた方はラッキーでしたね。中に入って、写真と、井上靖の説明を聞いて、とてもご満足されていたように思います。

来てくれた人が語ることに、湯ヶ島が現れてくる

会場にいるとさまざまな方が写真に関することや文学に関すること、この土地に関すること様々なことをお話ししてくださいます。

1人のご老人はずっとこの土地にお住まいで、長らく農業をやってきた方でした。写真を見て、「知っている人がたくさんいるよ」と嬉しそうに眺めています。僕はね…とこの土地のことをたくさんお話しくださいます。最後に「何か役に立ちそうなことあれば、何か聞きたいことあればいつでもおいで」と言って去っていきました。

4人の大学生は湯ヶ島目当てで旅行に来たと言います。出身の中学校で井上靖の自伝的小説「しろばんば」を1年間読み込む授業があったそうです。大学は全員別なのですが、しろばんばの舞台である伊豆を旅行先として今回上の家に来てくれました。しろばんばを1年もかけて読み解いているので、上の家を眺める目つきも他の人とは一味違く、写真も建物も、あすなろ会のみなさんの話も静かにじっくり聞いていました。長い滞在で、次に旅立っていきました。

2人の女性はこの土地にお住まいで、口伝で聞いて見に来てくれました。「あー、この方お元気なのねぇ」「あーなんていい表情なんだろうねぇ」とまるで自分の家族の写真を見るように、知っている方の写真もそうでない写真ものめり込んでみてくださいました。

色々な視点の方が写真展を訪れましたが、湯ヶ島で撮影した写真を通して発される言葉から、私はまた湯ヶ島を発見させてもらう循環を体感しました。

今回179人が写真展にお越しくださり、また32組の撮影を行うことが出来ました。

カメラマンの斎藤洋平さん曰く、この土地での撮影会は他の場所とも違った雰囲気があるようです。どの場所での撮影ももちろん素晴らしいのです。そして湯ヶ島の写真には、やはり湯ヶ島らしさが宿っているらしい。写真を見ても、それはわかる気がしています。

さて、今後の「写真を撮る会」やカメラマンの斎藤洋平さんの情報はInstagramからチェックください。今は無料で行われることが多いですが、とても腕の良いカメラマンですので、いつまでも無料とは思いません。日程があえば思い切って参加されるとよいかと思います!

・Instagram:写真を撮る会

・Instagram:カメラマン斎藤洋平氏

投稿者プロフィール

さとあや
さとあや
「すべての人に、ふるさとを。」
東京生まれ、東京育ち。楽天に入社し後半の5年間は「楽天トラベル」に所属。伊豆を担当した中でも「天城湯ヶ島」というエリアに恋をした人。東京からの移住に取り組むこと半年、伊豆市地域おこし協力隊に合格。そして7か月目ついに移住できる古民家に出会いました。天城湯ヶ島への想いと古民家プロジェクトを中心に綴ります。