島根県邑南町へ視察旅行!その① A級グルメ構想の過疎の町

さて、島根県の邑南町に行って参りました!!!!!!!!!

・・・いやいや、行ってきた!じゃない!読めない!なんて読むの!

邑南町

チッチッチッ…チーン

はい!正解は「おおなんちょう」です!

読めるかーい!!!っていうくらい、読みにくいです。はい。

(ちなみに「難読地名」と検索かけると邑南町を超えるような地名と出会うことが出来ますので、よろしければそちらもお楽しみください。)

そんな邑南町は出雲縁結び空港から車で高速道路を3時間弱走ったところにある人口1万人の町です。面積はなんと東京23区の広さ。高速から見える風景は伊豆と似ていて、途中鹿の親子3匹も目にした、そんな山間の町です。

今回湯ヶ島地区地域づくり協議会の一員として、邑南町を視察することになりました。

「過疎地だけど元気がある土地」ということで行くことになった邑南町は2つの施策で過疎化に歯止めをかけようとトライしている町です。

・攻めのA級グルメ構想
・守りの日本一の子育て村

上記2本柱で活性化を図ってきた。今回このA級グルメ構想の立役者である寺本英仁さんにお会いすることも視察旅行の大事なポイントで、彼は「スーパー公務員」と世間から呼ばれている。(※2022年3月31日に14年勤務した町役場を辞めたので、今は「元スーパー公務員」です。)

集合時間は朝の5時半!天城湯ヶ島を出発。

早い…早すぎる。朝ではない、これは夜だ。真っ暗だ!( ゚ Д ゚ )

伊豆縦貫道を北へ走っているさなかに、空が白んで、夜と朝のグラデーションを走ることになるがそれ自体がプライスレスだとウットリしながら伊豆から静岡空港へ。静岡空港を利用するのは初めて。コンパクトな空港だ。同行者曰く私たちが乗る出雲縁結び空港行きは人気の線らしい。たしかに8時10分発の飛行機はほぼ満席であった。

7時半前に静岡空港に到着。
混んでいるので後部座席から案内されます。

ちなみに行きの飛行機では、今日の午後会うことになる元スーパー公務員である寺本英仁さんの「ビレッジプライド」をkindleで買って読むことにした。(事前に買っておきなさいよ!)

1時間半くらいしか乗らない飛行機の中で完読することは出来なかったけれど(電子書籍って斜め読みしにくいよね~)、邑南町役場での新規取り組みとして、ネットショッピングサイトを開設するまでの奮闘のお姿を想像するところまでは出来た。

ちなみに邑南町は平成16年10月1日に羽須美村(旧)、瑞穂町(旧)、石見町(旧)の三町村合併により出来た町です。(俗に言う平成の大合併)

島根県で邑南町に移動する道すがら驚いたことがあるのですが、どの家も全部同じに見える色形、なおかつ山の風景にめちゃくちゃ馴染んでいるということでした。その原因はどの屋根の色も壁の色も全部同じ!ということです。

目に入る家、ほぼすべて赤褐色の瓦と真っ白な壁の家なんです。それがまた自然の空間に溶け込んでいるのですよね。いやー美しい。

調べたところ石州瓦(せきしゅうがわら)というらしく、島根県の石見地方で生産されている粘土瓦のことらしい…!三州瓦、淡路瓦と並ぶ日本三大瓦の一つだそうですよ。

耐火度の高い良質な粘土が広くこの石見地方に分布していたことが、凍てに強く耐久性の高い石州瓦の品質をもたらしました。とある。凍てに強くっていう表現初めてみたよ…寒いんだね…。

湯ヶ島地区地域づくり協議会の7人は移動中の社内でもずっとしゃべりっぱなし。ひたすら天城湯ヶ島の現状や未来を話し続ける。熱心な人たちだ。後部座席で私ともう1人の男の子は、予習として寺本さんの動画を見続けていた。※本は車酔いしちゃうから断念したのである。

おじさまたちといざ移動!

A級グルメ構想の拠点であるレストラン「香夢里」(かむり)

邑南町に到着して一番最初に立ち寄ったのは昼食を取る場所。この場所は邑南町のA級グルメの発信拠点であり、名前を「香夢里」(かむり)という。場所はコチラ。

邑南町ではA級グルメを支えるシェフを地域おこし協力隊として採用している。敢えて地域おこし協力隊とは呼ばずに「耕すシェフ制度」というキャッチ―な形でブランド化していてそれも素敵だ。この香夢里は耕すシェフの研修施設にもなっていて、働きながら技術を身に着けて地域おこし協力隊の任期が終わる3年後も独立できるような仕組みにしているのでした。

邑南町のブランド食材として、石見牛(いわみぎゅう)がある。子供を産んでいない雌牛で年間200頭限定の和牛です。なんと和牛のオートクチュールという異名を持ちます!(オートクチュールとは、パリのクチュール組合加盟店で、顧客から注文によって作られるオーダーメイドの服飾で一点しかない物や高級服を作る店のことだそうです。)

ちなみに邑南町のふるさと納税では石見和牛がダントツ人気です。箸で切れると口コミにあります!

香夢里ではその石見牛を使ったカレーが食べられます。レストランは木で作られたログハウス調で、水やコーヒーはセルフサービス。前払いで会計を済ませる形式です。電子マネー、QRコード決済もOKでした。地味に嬉しいよね。

入口です。
メニューです。
A級グルメに登録した証が掲げられていました。
石見和牛のシンボル的看板あり。
ふんだんに木が使われている。晴れてたら気持ちよさそう。
寺本さんの書籍が売っていた。サイン欲しさに購入するも…(これはまた別の時に。)平野レミさんのサインもあったよ。

お味はデミグラスソースが効いたハッシュドビーフよりのカレーで上品でした。さとあやは【おすすめ】の文字が光る「石見和牛カレー」¥1280を頂きましたよー。(ちなみに食費は自腹です。)

このデミグラス風のカレーには邑南町の酒蔵「玉櫻酒造」の酒粕と、「柿崎醤油店」の醤油が使われているということで、こういうところにこだわりを感じるし、文字として取り込むことでより美味しく感じてしまう気がする相乗効果を感じました。

めっちゃ上品な味。酒粕がそうさせるのかな。

こういう食事に対してのストーリーを知って食べるのと知らずに食べるのはやはり随分な違いがありますよね。

ちなみに「香夢里」で購入した本はコチラ。興味ある方は是非!

今回はここまで。

次回は(元)スーパー公務員の寺本英仁さんにお会いするの巻です。

投稿者プロフィール

さとあや
さとあや
「すべての人に、ふるさとを。」
東京生まれ、東京育ち。楽天に入社し後半の5年間は「楽天トラベル」に所属。伊豆を担当した中でも「天城湯ヶ島」というエリアに恋をした人。東京からの移住に取り組むこと半年、伊豆市地域おこし協力隊に合格。そして7か月目ついに移住できる古民家に出会いました。天城湯ヶ島への想いと古民家プロジェクトを中心に綴ります。