珈琲と旅そして夢 あまぎ という名の伊豆の喫茶店。
浄蓮の滝(じょうれんのたき)といえば?
浄蓮の滝と聞けば、多くの人はあの歌が思い浮かぶのではないでしょうか。鼓の音が遠くから聞こえてきます…
ねみだぁ~れて~ かくれ~やどぉ~
つづらぁおりぃ~ じょおーれんーのたぁきぃ~!!!!!!
そう。石川さゆりさんの名曲「天城越え」の歌詞に出てくるあれです!
世代によってはその歌知らないって方もいるかもしれませんが、伊豆の山エリアでどこいこうかな?って検索すれば必ず上位に上がってくるであろう観光名所「浄蓮の滝」。
浄蓮の滝周辺にはpikiniki(ピキニキ)というオシャレなサンドイッチカフェがあります。もうそれは見ればわかるオシャレさで、私が語るよりも上手に語る方が世界にたくさんいると思います。
今日ご紹介するのは、やたら気に入ってしまった、むかしながらのアットホームなTHE喫茶店です。その名も
珈琲と旅そして夢 あまぎ
です。と…看板には書いてあります。場所は浄蓮の滝の目の前であり、「浄蓮の滝バス停」の目の前であります。迷いようがない。そしてさらに見間違いようのないエメラルドグリーンの屋根で静かにたたずんでおります。
入り口が2つあります。左が喫茶店、右がお土産屋さんです。経営している方は一緒で、中で繋がっています。まるでシルバニアファミリーに出てきそうなこの外観。レンガに、エメラルドグリーンの屋根。そして屋根裏があるような小窓…。
きっとここにはウサギさんが住んでいる(妄想)
出会いはInstagram。
実はこのお店、天城湯ヶ島に関わって12年になるというのに一度も入ったことがなかったし、はっきり認識もしていなかった。ひょんなことでInstagramで繋がることになり、「こんなところあるんだ」と知った。そこから地域おこし協力隊としてご挨拶する運びになって伺うことになったのだった。
この喫茶店あまぎはひじょーーーーに明るい親子が店を切り盛りしている。中に入るとたくさんの仕入れて来た商品が飾られているように並んでいて、お土産物から近所のお母さま方が買いそうなお菓子もあればネックレスなど装飾品もある。こういうところに気配りのできる方が経営されていることを並んでいるグッズたちが教えてくれている。
そして懐かしい占いの機械。おみくじみたいに紙が出てくるやつ。これ、私が小さい頃ラーメン屋さんで見たことあるなぁ…。木が基調となる店内はどっしりとしたコーナーにすわりたくなるウッドデスクがある。後から聞いたところオーダーメイドで作ったものとのことだ。
さて、期せずしてお気に入りの店になった喫茶店のあまぎ。
最初のご挨拶の日は、喫茶店としては期待せずに伺ったのだった。
期待を裏切る自分好みの美味しい珈琲。
お店に行くと表の扉は閉まっていた。あれ、今日定休日なのか?残念だ…。
と思った矢先、裏口に人影あり。
「あまぎさん(苗字ではない)ですか?」とお声をかけると、その方であった!
今日お客さんが来ないので閉めるところだったとお話しながら、どうぞどうぞ!と店内に通してくださった。申し訳ない…!!!!
今まさにお店を閉めようとしていたところだったことはお店の温かさが教えてくれていた。
「さとあやさん会いたかったのよー」といいながら珈琲を淹れてくださる。まぁとにかく明るい方!!
そして出された珈琲を何の気なしに飲んだところ、これがとっても私の好みの味だった。
「美味しい!!」
実は東京に居た最後の10年間を思い返してみると、カフェには頻繁に通っていたが、その中に自分好みの、味があったかと言えば、記憶に、ない。勉強や仕事の場所として利用する為の場所代という意味で珈琲を注文することもあれば、甘いものが飲みたくて珈琲の味というよりも甘さを求めてカフェラテやフラペなどを買うことがあった。最後の3年間はスタバで言えば、チャイティラテなど、紅茶の方にベクトルは向きを変えて行った。
つまり、本当に珈琲を飲みたくてカフェに行くのではかった。
どちらかというと珈琲を飲みたいときはコンビニに行くことのが多かったように思う。
だがカフェでもコンビニでも、珈琲を飲んで毎回思うことは
「苦い」
であった。何この人当たり前のこと言ってんの。って思いましたか?(´ー`)
珈琲は苦いものだ、当たり前だ。さとあやは珈琲に詳しくないので、「苦い」という単細胞みたいなインスピレーションを1年間に156回くらい頭によぎらせてきたのです。(週に3回ブラックコーヒーを飲む計算)
しかもこの「苦い」に含まれるのは多少の嫌悪感というスパイスが入っています。しかしこの嫌悪感は美味しいものにはつきもので、例えばパクチーや茗荷、山椒など(さとあやの大好物たち)、愛すべき曲者たちのすべてのスタートは大小あれど「嫌悪感」なしでは語れない!!!そしてこの嫌悪感をも愛する、それが大人の階段のーぼるー🎵なのだ!
嫌悪感こそ好きへの入り口!!(大袈裟)
とはいえ…大人になり切れないさとあやはその嫌悪感を減らす工夫として「アメリカン」を選ぶわけですが(よわっ)
珈琲を薄めることで居心地のよい許容範囲内に近づけて飲むわけですね。
なら、飲むな。とお思いですよね。書いてて私は自分にそう思いました。(゚⊿゚)アホ?
それでもなぜか飲みたい。それが珈琲です。常習性ですね。もはや。
ちなみに苦い!という珈琲もお隣にケーキがあれば苦さ最高!ウェルカム!になります。珈琲って色んな顔を持っていますよね。
だけど!そして!BUT!
この「珈琲と旅そして夢 あまぎ」の珈琲は苦くなかった。いや、もちろん苦いのですが、大人の階段を登らなくても飲めたのです!
後から聞いたところ、どうやらその味はあまぎの水に大きな秘密がありそう。
天城の水でないとできない珈琲
「美味しい!」というと、明るい声で「よかったぁぁああ~!!!」と本当に嬉しそうに言ってくれる。
その 「よかったぁぁああ~!!!」 の声の中にはプロっぽさがなかったという言い方もできるし、初心の心と無垢さが溢れているともいえる。概して純粋なんだなぁと感じた。珈琲にはその声そのままの純粋さが現れている気がした。ここはそういう店なんだ。
なんでも珈琲にはこだわりがあるらしく、お豆はブラジルを主体として3種類をブレンドしたものを焙煎している。水で随分と味が変わるようで、天城の水で入れた珈琲でいれるからこその味だ、と。
そしてエスプレッソコーヒーとの違いを教えてくれた。
さとあやはお恥ずかしいことに珈琲に種類があることもよくわかっていなかった。
- ドリップコーヒー
- エスプレッソコーヒー
である。単語として聞いたことはあるが、エスプレッソ珈琲ってあのすんごい小さいコーヒーカップで小指立てて飲む 濃ぉぉぉおおおぉぉぉい珈琲 だと思っていました。あれ、そのものを指すのだと。’`ィ (゚д゚)/
以下はドリップコーヒーとエスプレッソコーヒーの違いです。
ドリップコーヒーとエスプレッソの最大の違いは、その抽出方法にあります。 ドリップコーヒーは自然の浸透圧で抽出するのに対し、エスプレッソは専用のマシンを使って高い圧力をかけて抽出します。 そのためコーヒーに比べて濃く仕上がりますが、その分、旨味も凝縮されており、カフェインが少ないのも魅力です。
デロンギ コーヒーまめ知識
東京のカフェでコーヒーをオーダーすると、ぷしゅーーーーーーーーって蒸気を出して、トントントントンと叩く音がして、機械にはめてなんかしてるなぁ。(ぷしゅーの順番あってるのか?)そもそもさとあやはエスプレッソの抽出自体が苦手ということなのかもしれぬ…。喫茶あまぎにもエスプレッソマシンはあるのだが、基本的にはドリップコーヒーとして提供する。
さらに面白い話だったのだが、この豆を他の土地の水で淹れてもこの味にならないのだということ。
天城の水は調査によると「硬度の高い軟水」に当たるらしい。これが「硬水」でも「超軟水」でも味は異なったものになるのだ。よくよく考えればそうだよな、なんだけれども、透明な水は目では見極めが出来ないので、このような話を聞くとひどく感心する。さとあやも天城湯ヶ島に移住して来て半年、健康になっている気がするけれど、大きくは目に見えない水と空気の影響が大きいのではと思っている。
ということで、話を戻すと
- ドリップコーヒー
- 天城の水
- この豆
この3つの条件がさとあやの「好き!」に当てはまったようだった。
とにかくまず珈琲に感動したことが「珈琲と旅そして夢 あまぎ」との出会いだった。
珈琲だけではない感動の連続 喫茶店あまぎ!
あまぎには「ランチ」というくくりはなく、メニューとして軽食があります。さとあやはまだ通い始めたばかりで、ナポリタンとオムライスしか食べていないのですが、これも珈琲同様にいい意味で期待を裏切ってくれます。おススメを聞いたのですがどのメニューもまんべんなく注文が入るらしい。ハンバーガーもよく出るって言ってました。きっとどれも美味しいのであろう。
ほとんどの軽食メニューに言えることだと思うのですが、具材は季節のものやあるものを使うこともあるので、料理に使われる野菜やつけ合わせは行くたびに違うかもしれません。さとあやは苦手なものがありませんが、該当する方はひとこと伝えるといいでしょう。
ナポリタンもオムライスも軽食のメニューに写真が載っていたので素直に選びました(単純)
というわけでこちらがさとあやが食べた写真です!
ナポリタンはケチャップの酸味強めでした。この日はさとあやの大好きな芽キャベツが添えてありました。あー芽キャベツ久しぶり!!!そしてきのこが多めに入っていましたが、この辺は毎日の仕入れで変わってくると思われます。
オムライスは食べること自体が久々!一体何年ぶりでしょう。食べると感じるバターたっぷり感!なにより、この姿かたちがいいよね。( ´ⅴ`)うんうん。
夢中で食べました。はむはむはむはむ…!!!
ナポリタンもオムライスもお腹ペコペコ状態で食べて感動する程美味しかった。お腹ペコペコという調味料が足されたことを差し引いても、喫茶店の想像する味を食べさせてくれることはこの時代貴重だし、重宝する、大切にしたい店であることは間違いない。
みなさま是非天城湯ヶ島や、浄蓮の滝、河津方向へ行かれる際は是非立ち寄ってみてくださいね💕
あまぎのInstagramはコチラ▶▶▶ https://www.instagram.com/cafeamagi/
★ちなみに定休日はバラバラなのでInstagramをチェックするか電話で確認してから行ってくださいね!★
投稿者プロフィール
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「すべての人に、ふるさとを。」
東京生まれ、東京育ち。楽天に入社し後半の5年間は「楽天トラベル」に所属。伊豆を担当した中でも「天城湯ヶ島」というエリアに恋をした人。東京からの移住に取り組むこと半年、伊豆市地域おこし協力隊に合格。そして7か月目ついに移住できる古民家に出会いました。天城湯ヶ島への想いと古民家プロジェクトを中心に綴ります。
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