オリーブでエリアを面白くする。crea village by CREA FARM 初めての静岡県藤枝市へ行ってきた!

オリーブで地域を盛り上げる!

CREA FARM(クレアファーム)という会社をご存じでしょうか?静岡県藤枝市にオリーブ畑を構え様々なことに取り組んでいる2015年に出来た会社さんです。その2年後の2017年にはCREA FARMと藤枝市、仮宿地区住民のみなさんと「オリーブまちづくり協議会」を発足し、2022年5年間の時を経て、オリーブの観光農園を10月15日にオープンさせたという話題の場所です。

とはいったものの、さとあやはCREA FARMさんの存在は知らず、「静岡に住んでいる人が地域を盛り上げるぞー!という人たちの集まり」のしぞー会にお知らせが流れたことがきっかけ。

【眠っていた田んぼを農園テーマパークに】

という文字が目に入ってきて、「このテーマの話は聞きたい!」とイベントにエントリーしました。たまたま荒廃農地のことを頻度高めに考えていたのでした。そのテーマに導かれ、今回お話される方がCREA FARM代表の西村やす子さんだったというわけです。エントリーしてからわかったのですが、藤枝市って…めっちゃ遠いじゃん…!!湯ヶ島からは114キロ。初めてのおつかいバリに気合入れていくことになるのでした…!!!!

初めての藤枝市に到着!蓮華寺池公園に立ち寄り。

講演までに時間があったので、事前に勧められていた蓮華寺池公園に立ち寄ることした。crea villageからは車で15分くらいだろうか。蓮華寺池公園周辺につくと迷わずに入れる駐車場マークと、明らかに駐車場であるという数の車がずらり。初めて訪れる場所での駐車場って相当に大事。こういうところでスルリと入れないととっても不安で「もういっか」と立ち寄ることを諦めてしまうことだってある。

停めたらすぐに目に入るのは蓮華寺池(きっとこの池がそういう名前であろう…!!)とその目の前にスタバ。奥に可愛い三角屋根の建物(後から分かったけどこの建物はとんがりぼうという名前で地元産品や人が集まるスペースとして活用されている)やオシャレな移動販売車もあった。

スタバに入ると蓮華寺池が眺められるようにガラス張りになっているので景色を存分に楽しめるようになっている。残念だったのはコンセントがないところ。公園のスタバだから長居されたら困るのだろうけど仕事する人にとってはショックでしたぁぁああ。

スタバの前に広がるのは…
蓮華寺池~!写真じゃ見えないけどめっちゃロングな滑り台があって楽しそう。
ガラス張りで蓮華寺池公園を眺められるデザインになっていますよ。

蓮華寺池公園はとっても景観整備を頑張っているなということが一目でわかる力の入れようで、ただ自然を楽しめるような公園ではなくて、人が集まれるような仕組みをスポットスポットで作っていることが肌で感じ取れる場所だった。デザインもオシャレ。

蓮華寺池公園をはじめとして、なんか良い感じの町だなって思いながら、crea villageへ移動。藤枝市頑張っておられる。

仮宿地区 crea village クレアビレッジに到着!

近辺に行けばすぐわかる。crea villageはここだ、と。それくらい、ひろーい土地が広がる中で高い建物は何も、ない。仮宿地区の公民館の目の前にはオリーブ畑がザーーーーーッと広がり、オシャレ感しか漂わせないcrea villageが佇んでいた。外には大きなピザ窯と、同じく大きな洗い場。

ここでは野菜を洗ったり、焼津港で獲れた魚のうろこを落としたりするための「大人の洗い場」です。ピザ窯にはこれからタイルを貼るとのこと。ここはいつまでも進化し続ける、完成しないサグラダファミリアだそうです。

オシャレすぎて引く(笑)

いい意味で。(笑)

crea villageは今は4エリアに分かれている。
名前わかりやすい。(笑)


  • ENGAWA
  • KOYA
  • HATAKE
  • ONIWA

めっちゃわかりやすいネーミングです。迷うことはありません!

みんなが集まるカフェでありワークショップ可能なENGAWA

ENGAWA外観

ENGAWAというのはこちらの建物の愛称です。最初はめっちゃカッコいい別の名前があったようですが、くる人(外国人)たちが「ENGAWA」と呼び出し、止めても止めてもENGAWAが周知され、ブログなど文字としてもENAGAWAと載ってしまったのでもう、これでいこうと諦めたのだそうです(笑)でも素敵な愛称だと思います。

少し夕暮れ時のENAGAWA外観。中の灯りがオレンジで温かみが増します。
ENAGAWA内側。6人掛けテーブルはワークショップが出来るようにと選ばれた。
オープンキッチンはクッキングスタジオにもなり得る。ここは全てが学びの場。
オリーブオイルを使った商品たち。
パッケージがオシャレです。
地元の生産者さん達と開発した商品たち。

めちゃくちゃかわいい!KOYA

さて、この度さとあやが大興奮してしまったのはこちらの建物。その名も「KOYA」です!もう見て頂ければ可愛さはわかって頂けると思います!

KOYA外観。当初ぼろいので壊そうと言っていたが梁が立派でリノベをすることに。
木のぬくもりと裸電球の照明がとてもあっています。
KOYA!
ドライフラワーアレンジメントの威力!そして奥にかかってる引退した農機具たち。
空間にはポプリの匂いが時折ふわっと漂います。テーブルは海外のアンティーク。
鏡もギャップ萌えです。
ここでオリーブ畑を見ながらの作業もはかどりそう。
木の葉のシャンデリア。触ったらボロボロ落ちちゃいそう。芸術品ですね。
あじさいのブーケ。きゅんとする。

あるものを利用するって本当に素敵。「なつかしさ」というワードはさとあやが大事にしたい言葉のひとつですが、この空間には懐かしさがありました。なつかしさとは、もうここにはいない誰かが過ごした時間のことなんだと思う。

圧倒され、あっという間の4時間

最初の2時間は西村やす子さんと、みずほ銀行の常務執行役員まで務めた新田信行さんとの対談。新田さんのほがらかな流れるようなリズムの対談の中で西村さんの経験談を聞くことが出来ました。

書きたいことはたくさんあるのだけど…ひとことで言えば、圧倒されました。それは今私がいる場所から西村さんのここまで成し遂げて来たことを聞くとギャップが大きく(当然です)、今の自分からは道筋が全く見えないからだと思います。それもそうです、西村さんにも色々なことがあって、会社を作ってからは7年経っているのですから。そして7年間走り続けてきたところがカッコいいです!

新田さんは仕事においては「徳」を積むということが大事な視点であることをおっしゃってくださいました。まさに西村さんは徳を積んできて今があるんだろうなと痛感します。

やっていることの凄さ(4ヘクタールのオリーブ畑やそこからの商品化等々)はもちろんなのですが、その凄さは何が作ってるのかと言えば、巻き込む人の範囲だと思います。オリーブをやりたい!という想いから出発した、は文字通り「想い」しかなくて、経験もなくて、知識もなかったらしい。(これだけの成果物を目の前にすると本当?!って疑いたくなるぐらい素晴らしいが)

オリーブをやる為には何もかもわからなすぎ…、まずはオリーブに詳しい人に、「そもそもこの土地でオリーブは出来るのか?」と質問したところ、全員「できる!」の回答だった。土壌にあった苗を選び、正しいコーチをくれる人をつければオリーブは出来ると。そこで今までの人脈を辿って辿って…オリーブの神様みたいな方と繋がり、その方に指導をお願いする。想いは伝播する。そしてそういう人に繋がれるのはここまでの積んできた「徳」なんだと思う。

住民の方と繋がることや資金を調達すること、市役所の皆さんと話しながら進めることなどなどなど、事業規模が大きくなればなるほど扱う種類も量も膨大だろうと思います。また取り組むことが変わるたびに、ちゃんとそこには問題が出てきて、その問題を扱っていくことを当然として受け入れている姿勢が素敵でした!そして西村さんの素敵なところは周りにどんどんやってもらうところだと思う。安易にやってもらうわけではなく、それぞれの場所で取り組んでいる人たちがみんな自分事で、やりたいこととしてやっているところが素晴らしいし理想です。関わっている人たちもしあわせだろうなと思いました。

参加者のみなさんで、はいチーズ!

やっぱり「何もない」ことは価値だ

ここには何もないよ、は田舎の人の常套句なのか?そしてその常套句を欲しい人たちが日本にも、世界にもたくさんいる。何もないということは、何でもあるということでもある。白紙には何でも書けるのだ。

そして実際何もないことはない。東京生まれ東京育ちから見る田舎には大切な文化や、食材の宝や、住民が過ごしてきた証の愛や情熱や時間が刻まれた古いものがたくさんある。crea villageが、西村さんが、お姉さん的な立場で「頑張れ」と言ってくれたような気がして嬉しくなった。

天城湯ヶ島も「なにもない」、そういう価値が詰まった素晴らしい場所。勇気をもらった素晴らしい時間をありがとうございました!しぞー会の藤本さん、大久保さんに感謝です!!!!

是非気になった方は藤枝市のcrea villageに行ってみてください・・・!!!

★CREA FARMさんのInstagramはコチラ
https://www.instagram.com/creafarm/

投稿者プロフィール

さとあや
さとあや
「すべての人に、ふるさとを。」
東京生まれ、東京育ち。楽天に入社し後半の5年間は「楽天トラベル」に所属。伊豆を担当した中でも「天城湯ヶ島」というエリアに恋をした人。東京からの移住に取り組むこと半年、伊豆市地域おこし協力隊に合格。そして7か月目ついに移住できる古民家に出会いました。天城湯ヶ島への想いと古民家プロジェクトを中心に綴ります。