伊豆の中学生と高校生とお話する機会がキター!

静岡県立伊豆総合高校での講演のおはなし

実は半年ほど前、つまり移住する前から「静岡県立伊豆総合高等学校」地元では略して「伊豆総(いずそう)」から講演の依頼を頂いており夏頃予定しておりました。だがしかしコロナ禍でなかなか実現せず、ようやく2021年10月20日(水)に行けることになりました!

そういえば、伊豆総に行くことだけは決まっていましたが、何を話すのか聞いていなかったなと思い伺ったところ間に入ってくれている方に聞いたら

「なんでわざわざ東京から天城湯ヶ島に来たのか話して欲しいって。」

とのことである。

その意図を聞いたところ、子供たちは東京に出たことがなくずっと地元伊豆にいるので、さとあやみたいにここの良さに気づいていない。外から見た天城湯ヶ島の素晴らしさを話してもらって、地元の良さに気づいて欲しいということでした。

確かに自分を思い返してもそうだなと思うのは、出身地の江東区亀戸を好きか?と聞かれ突き詰めていけば「愛している」ということが出来るかもしれない。が、生まれてずっと住んでいて、その場所は魚にとっての水状態なので、立ち止まって考えないと、「好きなところ」を瞬時に並べるのはちょっと困難かもしれないなと思う。

あと日本人って謙遜の文化が強いので「ここっていい土地ですよね」って言われると「そうでしょー!!」っていうよりは「いえいえ、大したことない場所で何もありません」って答えるのは王道かと思う。特に祖母や母が子供の頃はもっともっとその色が濃いと思うし、都会より田舎の方が、さらに色濃いのではないか(想像)。言葉の影響ってとっても大きくて謙遜の言葉を言うことが美徳だということを細胞まで染み込ませてしまったら、それが現実になってしまい、本当に何がいいのか見つけることが難しくなってしまうんじゃないかな。

だからこそ、頭が柔らかいうちに「この土地めっちゃ素敵やん!」という頭がおかしいくらいに大声で言える人の言葉はたまに聞くのはいい薬になるかと思う。

この日は不思議なことに、午前中は天城中学校の生徒さんと対談する機会があり、午後は伊豆総合高校と、歳は違えど伊豆の学生さんと話せるという2本立てになったのであった。

いざ、伊豆総合高校「いずそー」へ。

天城中学校といい、伊豆総合高校といい、山の上にある。車で上がる時に「ジェットコースターのはじまりなのか?」と思う斜面。思い出されるのは坂道ダッシュだ。この場所がバレーボールの試合会場になろうものなら、格好の坂道ダッシュ会場にも早変わりなのではないかと思い、甘酸っぱい思い出と共に「今のさとあやにはきつすぎるよ…」と聞かれてもいないのに拒否するさとあや。歳を取りましたな…( ̄∇ ̄;)ハッハッハ。

静岡県立伊豆総合高等学校(しずおかけんりついずそうごうこうとうがっこう)は、静岡県伊豆市に本校がある公立高等学校。 2010年(平成22年)に静岡県立修善寺工業高等学校静岡県立大仁高等学校を統合して新設された。 設置学科は全日制の総合学科および工業科である。 ユネスコスクールとして認定されている。

静岡県立伊豆総合高等学校 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

伊豆総は上記にある通り、2つの学校が統合された学校で、なかなかな広さが!一応上のユネスコスクールっていう文字が気になる方もいるかもなのでそのWikiも貼っておきます。

ユネスコスクール(正式名称は、ASPnet(UNESCO Associated Schools Project Network))は、ユネスコ憲章に示されたユネスコの理念や目的を学校のあらゆる面(組織運営や授業、プロジェクト、経営方針等)に位置づけ、「児童生徒の心の中に平和のとりでを築く」ことを目指す、ユネスコが認定する学校の国際ネットワークである。

ユネスコスクール 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

訪れた時間はランチ後のお休み時間で廊下はお休みのムードが漂い、円形のテーブルに座って談笑している男子生徒さんや、色んな子たちが様々な場所へ歩いていきました。「あー学校だなー」と当たり前のことを思い教室へ。今回さとあやが担当するのは2年生の「建築」に興味がある子たちが中心の選択授業で、一部建築科でない子も混ざっているということでした。

機材をセットし程なくすると子供たちが元気な挨拶をしながら入ってきました。「こんにちは!」

講演開始!の前に聞きたいことがある!

約15人の生徒さん。部屋はちょうどその大きさなので先生が入ったらぎゅうぎゅうみたいに見える。

さて、講演に入る前に聞きたいことがあった。「今日は一体どんな時間だって聞いてる?」 ということだった。ところが質問してもしーーーーーーーーーーーーん であります!ということは…あんまりわからずに来ているってことだねっ!!!笑

自己紹介の後「東京に行ったことはありますか?🗼」と質問したところ全員が手を挙げました

次に「東京のイメージ」を聞きました。さすが建築科だなって思ったのですが「高い建物がたくさんある」という答え、「人が多い」という印象。品川駅構内のニュースの映像や渋谷のスクランブル交差点のイメージもあるでしょうが、実際住んでいてもそう思う。そして「芸能人がいる」。たしかに。特に平日は散歩してるとドラマロケも多いですよね。

次に「伊豆のイメージ」も聞きました。「田舎」「自然が多くて恵まれている」という回答でした。

なんでわざわざ東京から天城湯ヶ島へ?!

座っているみんなのだいたいのイメージを小脇に抱えながら、生まれ育った背景や、この移住にまで至った経緯をストーリー仕立てでお話させてもらいました。

うん。

あきらかに、引いてるね?!( ´∀` )ハハハ

やっぱり立って話すとカロリー使うー!すごい汗ですよ(服の中が)話終わったあとは質疑応答にしました。双方向となる対話はやはり温度感が声のトーンや、選ぶ言葉で感じ取ることが出来て大切な時間。

「破天荒すぎます」という素晴らしい感想もありがとうございます( ´∀` )ハハハ

子どもだけでなく大人にも「すべての人に田舎(ふるさと)を。」

話終わって先生はじめ大人の皆さんとお話ししました。やはり東京はじめ伊豆以外の土地で暮らしたことがある大人たちの方が、リアルに感じている部分もあるため、子供たちより激しく感じ取るところがあるようでした。

今回の講演内容は

  • 子供たちにとってはいつか土地を離れた、もしくは離れることを考えた時に思い出される「時限発火装置」のような役割
  • 大人にとっては改めてここの土地の良さを立ち止まって違う側面から覗ける役割

だったんだなと思いました。

東京で39年間過ごした時間もすごく大事。それがあったから今のさとあや。だからどっちも大切。
🌟どっちもありだね!っていうところから選べる人生と、💀ここが嫌だから別の場所へ!の人生。

結果は同じだとしても、中身は全く違うものになっていく未来。

一つの選択肢の可能性を広げるお話としてお役に立てたらとっても嬉しい。子供向け、大人向け、機会を作ってたくさんの方にお話していきたいなと思います。この度は素敵な時間をありがとうございました!

投稿者プロフィール

さとあや
さとあや
「すべての人に、ふるさとを。」
東京生まれ、東京育ち。楽天に入社し後半の5年間は「楽天トラベル」に所属。伊豆を担当した中でも「天城湯ヶ島」というエリアに恋をした人。東京からの移住に取り組むこと半年、伊豆市地域おこし協力隊に合格。そして7か月目ついに移住できる古民家に出会いました。天城湯ヶ島への想いと古民家プロジェクトを中心に綴ります。