伊豆天城湯ヶ島移住までの道のり<大好きな会社やめる編>
古民家と出会うまで7か月。8か月目にしてついに移住が叶います!そもそもの始まりの脱サラ(脱サラって言うのなんかピンと来ないけど一般用語として書いておきます)から移住に至るまでの道のりを振り返ってみます。いや~…想像以上に時間かかった…!
2020年4月。突然、おとなの夏休み、はじまる🌴
2020年、4月某日。さとあやはいつものように張り切って仕事に出かけていた。さとあやは仕事が大好き。仕事が趣味!コロナ禍ではあっても変わらずウキウキの日々であった。
コロナ関連で緊急MTGが多くなっていたある日、突然会議室に呼ばれた。「はいーなんでしょかー」なんて軽いノリで入った部屋だったが、見たことない人が画面の向こうにいた。明らかに外人さんである。さとあやのいた会社は外資系だったのだけど、部署的に外人さんと絡むことはほとんど無く、画面の向こうにいる外人さんに「はて?」とキョトンとしてしまった。
いつものメンツもちょっと雰囲気が違った。なんだ?硬い感じがするぞ…?会議の内容は、コロナ対策の為「社員のうち、半分を休ませる必要がある」ということだった。その休む半分にさとあやが入ったというお知らせだった。
がーーーーーーーん!!!!!!!!!!!
あたま、トンカチで殴られたかと思った!!!!
さとあやはこの会社と仕事が大好きだったので、自分が休むメンツに入ったことは超ショックであった。さとあやが仕事超LOVEなことは周知の事実だった為、会議の時に上司からは「大丈夫か?」と心配された。だが、さとあやはあまりにショック過ぎて、逆に元気に「はいっ!大丈夫です!」と笑顔で回答する始末。本当はめちゃくちゃ悲しかった。悟られたくなかった。
コロナのことで、急を要することであり、明日からお休みということだった。急展開やん。「いつまでお休みですか?」と聞くと「未定」とのこと。突然、且つ、未定…!!🐗💦
「それは1週間後かもしれないし半年後かもしれないってことですか?」
と聞くと、そうだという返事があった。マジか…。こんなにこの仕事が大好きで毎日やってきたのに。「お給料いらないので、お手伝いに来るのはいいですか?」との質問にさえも、ダメだ、というお返事…。とにかく「休むことが仕事」らしい。なにそれーーーー!!そんなことあるのーーーー?!?!?涙
会議室を出た後、徐々に笑い顔は解凍され、数時間後、あまりに悲しくって、寂しくって、大泣きしたさとあや。
うわあああぁあああぁあああん!!!!涙
というわけで、突然のおとなの夏休みがスタートしたのであった🌴
おとなの夏休み、暇すぎる。
号泣したのは、それはそれ。ケロリ🐸
なんだかんだ言っても、さとあやは住めば都タイプで、環境が変化すれば楽しめるタイプでもある。休みの1日目から、部屋を片付けたり、お料理をしたり、筋トレしたり、ダイエットしたり、近所の行ったことが無い場所を優雅に散歩してみたり(毎日10キロほど散歩)。今までやりきれなかったことを細かく、一気に始めた!さとあやは自分の為にお料理するのは全然興味がないから、会社に居る人にご飯を作って差し入れまで作っちゃったりして。
ところが…。
1週間もしたら、このルーティンに飽きてしまった。そこそこ楽しいが、暇である。楽しいこともたくさん。が、暇である。自分の為にやりたいことやるってたかが知れている。すぐに満たされて、すぐに消化しちゃう。仕事があるっていうことは給料以上に素敵なことだという実感…ひしひし感じる。
そう、さとあやには何か「しごと」が必要。それはお金じゃなくて、このさとあやっていう物体とか時間をどこかの「しごと」に使って欲しい。何かに貢献したい。それがたまたまお金になったり、楽しみになったり、そんな風にしてもらったエネルギーやお金をまたどこかで使って、誰かに使われる。そういう循環が自分にとってはとっても大事なことであり、人生の質に大きく関わることなんだな。それを体感した。
そういえば…ふと思い出した。
わたしでさえこんな感じなのだ。
天城湯ヶ島のみんなは元気だろうか…?
楽天トラベル時代に担当した地区、静岡県伊豆市の天城湯ヶ島のみんなの顔をふと思い出したのだった。(もちろんその時関わったエリア全部思い出した)
観光業は大きなダメージであることは容易に想像がつく。さとあやのこの休みを使って何か貢献することが出来るかなぁ…ぼんやり考え始めたのであった。
さとあやには有難いことに仲良くしてくれる仲間がいた。仕事をやりたいけど「ハウス!🐶」状態のさとあやの話を真摯に聞いてくれて、励ましてくれる貴重な仲間。その人たちに伊豆を思い出したことを話した。
「おお!いいじゃん!何かしようよ!」
彼・彼女たちはいつでもレスポンスが早く、何をするかはよくわからないけど「何かする」ことだけはあっさり決まった。そうとなればすぐに連絡だ。とはいえ随分と楽天トラベル時代からは時間が経ってしまっている。連絡する人を数人に絞って、まずはfacebookメッセンジャーでコンタクトをしてみることにした。
レスポンス有り!それが天城湯ヶ島だった。
私が担当していたエリアは伊豆の中でも「西伊豆(海)」と「中伊豆(山)」だった。エリアによって深くつながって頂いた方々がいた。懐かしさを覚えながら、何人かにメッセンジャーを送ったところ、レスをすぐにくれたのがたまたま中伊豆の1つのエリア、天城湯ヶ島だった。(その後他のエリアからもお返事いただいたです💌)
メッセンジャー上で「超お久しぶりです」状態からのご挨拶。お元気ですか。こちらはこんな感じです、といつ復帰になるかわからないおとなの夏休みになっちゃったことなどをお伝えした。
この時さとあやは国連が2030年までに達成を掲げているSDGs(エスディジーズ)を勉強しはじめたところで、SDGsと伊豆の相性がとてもいいなと思っていたこともあり、関連して何か出来ないかしら?と話を持ち掛けたところ、すぐさまMTGをしようということになった。
数日後久々にお会いした面々。そこには懐かしい仲間が2人と、そして新しい仲間が3人。とてもとても嬉しかった。※これはまた別の機会に。
おとなの夏休み、突然、終わる🌴。笑
天城湯ヶ島のみなさんとの繋がりが復活し、且つさらに新しい出会いも頂いた中で、朝起きて寝るまで仕事に行かない生活も慣れてきたそんなある日、ひとつの連絡が入った。
「来週から復帰です」
上司からであった。
がーーーーーーーん!!!!!!!!!!!
あたま、トンカチで殴られたかと思った!!!!(デジャヴ)
「え、あたしの夏休み、終わり?!」
切なさがあるまま突然の復帰。気づけばお休みに入って1か月半経っていた。
復帰している社員がまだ全員ではない中で復帰できることは光栄だったし、もちろん仕事も大好きだ。だけど、なんだか中途半端になってしまった。もう少し時間があるかと思っていたけどそれは突然終わりを告げたた。そんな6月某日であった。
天城湯ヶ島が忘れられないの。
冷房が効いているコンクリートの中でたくさんの電子機器に囲まれバリバリに仕事をする。たくさんの人と会話をして、いつもの楽しい毎日に戻った。ただし、あまりにも落差がすごい。何時に起きても何時に寝てもよくて、毎日太陽の光をガンガンに浴びながら10キロも歩いていたさとあやは仕事の環境に身体を戻すまでに1週間を要した。
1日が終わると「ああーつかれたー」というセリフは一緒なのだけど、10キロ歩いていた筋肉痛の疲れとはわけがちがう。「しごとをした」という疲れと、電子機器疲れだ。笑
ベットに横たわると思い出すのは、天城湯ヶ島の大好きな風景だった。ああ、本当にいいところだな。楽しい思い出と共にまた明日頑張ろうと思うのだった。
そんな感じで毎日過ごしていたのだが、「ああ、あの中途半端なプロジェクト何とかしたいなぁ」と考えるようになった。仕事をしながら、天城湯ヶ島のみんなと作ったプロジェクト何か前進できるかなぁ?とあれやこれや隙間時間でぼんやり考える。しかしこのハードな仕事の中では…。
そんなある日仲間にいつものように日常を話していたら、
いやー本当に、天城湯ヶ島って素敵だよなぁ。プロジェクトもっとやりたかったなぁ。でももう出来ないよなぁ。楽しかったなぁ。
・・・・・・・。
そんなに好きなら本気でやればいいじゃん。
サラリといいますね。いつもながら。いやでも、仕事してるし。今の仕事も好きだし。
でも、天城湯ヶ島のこと好きなんでしょう。仕事辞めてやったらいいじゃん。
いやいやいやいや・・・。
いやいやいや・・・。
人からはわかりやすいのだろうか。時に友達はわたしよりも強くさとあやのコミットを聞き取ってくれる。天城湯ヶ島に行く方が自然であろうことを促してくれているかのようであった。とはいえ、本当に今の仕事が好きなので、両方をやるには何が出来るかな?と考え始めたのであった。
会社を辞めて、伊豆に出よう!で、どうするんだっけ?
あれから3日考えて、会社を辞めることにした。(3日かよ)
今の会社は大好きなのでボランティアとして関わらせてもらうことにして、天城湯ヶ島に移住することを決めた。会社の上司は話したらとってもよくお話を聞いてくれて、約1か月後の12月末で辞めることになった。
さて、さとあやはサラリーマン以外はやったことがない。昔から夢見たこともない。個人事業主とか会社経営とかマジ尊敬!である。移住するってあっちでどうやって稼いでいくんだ?どうやって生きていくんだ?あと家は?
辞めることだけ決めたけど、どうするんだっけ!!!!爆
でたよ、さとあや。でちゃったよ。
辞めることだけ決めた、…どうすんでぃ。
いのしし…どうなることやら…。
次回へ続く🐗ふがふがふがー。
投稿者プロフィール
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「すべての人に、ふるさとを。」
東京生まれ、東京育ち。楽天に入社し後半の5年間は「楽天トラベル」に所属。伊豆を担当した中でも「天城湯ヶ島」というエリアに恋をした人。東京からの移住に取り組むこと半年、伊豆市地域おこし協力隊に合格。そして7か月目ついに移住できる古民家に出会いました。天城湯ヶ島への想いと古民家プロジェクトを中心に綴ります。
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