【和室→板の間化編】みんなの古民家プロジェクト第6期
さとあやのお家は50年の古民家(50年から古民家っていうらしい)。5部屋のかわいいお家です。私が住んでいる天城湯ヶ島のみなさんと関わる中で、精神的な田舎(ふるさと)をつくってもらい、物質的な田舎(ふるさと)もこの古民家に与えてもらいました。だがしかしこのお家5部屋です。1人ではあまりに贅沢な広さ。このお家と出会った時に「これは1人のお家にするなっていう意味かな」と取りまして、「みんなの古民家プロジェクト」を行って今回で6回目となりました。
第6期のメニューは7つ!
- 掘りごたつのある和室を板の間化
- 敷地の草むしり
- 花壇をつくる
- プランターや裏の小さなスペースに植物を植える
- 書斎スペースの整理と模様替え
- 薪置きの軒下スペースの整理
- 敷地内にある倉庫の整理整頓
今回は①の板の間化についてです!
掘りごたつのある和室を板の間化
ここはもともとは畳で蓋がされていて、単なる4畳半に見える部屋です。真ん中の半畳を取ると、使わなくなった大量の食器がありました。人がたくさん集まる家だったんだろうなぁと思う量で、同じ種類の食器が20枚くらいそれぞれある。それががさっと段ボールにまとめられていました。掘りごたつには憧れがあって、実際にコタツとして使わなくてもいいのだけど、足がおろせるって魅力ですよね。
この掘りごたつの部屋は台所の隣なのですが、料理を作ってる時に、待ってる人たちって、離れた部屋に居てなかなか会話出来ないなーって思っていました。
そうだ。この掘りごたつの部屋を板の間にして、間接照明にして、食事が出来るまでここでお酒飲んで話せるような軽いバー的な場所にしょう!と思いました。そんな計画に巻き込まれたのは…地元の頼れる元大工さん、こもりっち!!
材木は閉店することになった製材所さんで格安購入!
材木どうしようかな…なんせ移住1年目税金貧乏…と思っている矢先、近場の製材所が閉じることを教えてもらいました。嬉しいニュースでもないので複雑ですが、材木を買えるチャンスです。4畳半(真ん中の掘りごたつ部分はいらないので実際には4畳分)の材木を格安で譲って頂きました。ヒノキです。組めるように加工が施してある板です。
それ以外の「根太(ねだ)」と呼ばれる、床板を支えるため、床の下に渡す横木はこれまたご近所の青羽根製材所さんで購入いたしました。
本物の大工さんの仕事を間近で見るのは恐らく初めて。「何か手伝いますか?」と聞いたところで居る方が邪魔であることは言うまでもないので、近くで写真を撮るにとどまる(笑)大工さんって整理整頓上手だなと思う。出した道具や使う道具をあるべき位置にちゃんと置いていく。スペースが無いと捗らないし、探す作業に時間を食うのも非効率だからこれも仕事の内なんだろうけど、とはいえ素晴らしいなぁと見ていました。
そして職人だなーと思ったのが「節(ふし)」についてです。元大工のこもりっちはわざわざ節が多めの板を選んできたと言います。その方が柄的に木っぽくなるからです。節はそこに枝があった証ですが、「死に節」と言って、抜けて穴になる節があります。その穴をどう埋めるかはパテで埋めたりすることもあるようですが、それだと年輪っぽさが無くなってしまいます。
こもりっちはヒノキの枝を山から拾って来て、その節穴に合う大きさに削って、一つひとつはめていきます…!!!す…すごー…( ゚Д゚)そして最後はのこぎりで表面に合わせて切るのです。
すると…そこには枝の年輪があり、より自然な形の板の間になるという…!!!( ゚Д゚)すごー
そして最後の仕上げ。ニスを塗ろうと思っていました。てか、それ以外の選択肢全くなかったのですが、プロジェクトの仲間が全力で止めにかかってきてくれたっ!
ニスを塗ろうと思うんだけどどの色がいいのかな~。
ニスは辞めた方がいいよ!せっかくの木の風合いが台無しになってしまう。
汚れないようにとニスで表面をコーティングする人多いのだけども、無垢材で木が呼吸してるし、素足で歩いた時の感覚が全く違う。汚れたら掃除すれば良いし、水をこぼしたりした時用に、表面にオイルで保護層を作っておいた方がいいので、安価なベビーオイルを古布に付けて、自分で伸ばして塗るのがオススメです。
そうなんだっ!!!!びっくり!
ということで、無添加無香料のオイルを購入し、塗ることにしました。
こちらのオイルを2度塗りしました。半分くらい使いました。節をいれてからはまだやっていないので晴れた日に3度目を塗ってもう少し水分補給してもらおうと思います✨無垢材ってほんと足に気持ちいい。ベビーオイルにしてよかったなぁと思います。定期的に塗らないとならないことに若干の不安はあるが(笑)
そしてこもりっちの最後のお仕事…。掘りごたつの中に入れる足置き板を後日作ってきてくれました。取っ手もついています。これを取ると真ん中には昔炭火を置いていた小さな穴があります。本当に大工さんってすごいお仕事!!!!超尊敬!!!
こもりっち~!!!ありがとう~!!!すんごい仕事をありがとう~!!!
投稿者プロフィール
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「すべての人に、ふるさとを。」
東京生まれ、東京育ち。楽天に入社し後半の5年間は「楽天トラベル」に所属。伊豆を担当した中でも「天城湯ヶ島」というエリアに恋をした人。東京からの移住に取り組むこと半年、伊豆市地域おこし協力隊に合格。そして7か月目ついに移住できる古民家に出会いました。天城湯ヶ島への想いと古民家プロジェクトを中心に綴ります。
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