2022年の目標は週に5日30分読書するのです。
2022年の目標は週に5日、最低30分読書する
本は読み始めると結構読む。だが飽きるのも早い。稀にどはまりすると何時間も読んだこともあるが今は昔。移住して頭の中に「本読まないとなー」という考えが雲のように頭の上に頻繁に登場していた。いや、移住前からそう“考えることはあった”。
今更なのだけど、相当に読みたいという衝動か、誰かと約束しない限りは本を進んで読む人間ではない。特に日々の読書以外のことが充実していたりすればなおさらだ。
移住して半年経ったのだが、ハッキリしたことがある。
時間を取らなければ本を読まない!
ということだ。
さとあやの勤務場所は旧小学校で、2階が奇しくも図書館。階段を登れば、そこには本が山ほどあるのだ。移住してきた当初、この土地で育った小説家井上靖の2作品を借りて読んだのだが、それ以降はご無沙汰している(他の用事ではお邪魔していますが)。
「あぁどうして私って本を読まないんだろう。これじゃあ知識が入らないわよ」と、うっすーーーい自己嫌悪に陥る(3秒でどっかいく湯気みたいな自己嫌悪(゜∀゜))。
そう、そこで気づいた。時間を取ってないから読まないんだということに。あほなの?と思われたかもしれないけど、確かにそうだ。誰かと映画に行く約束をすればそこにスケジュールが入る。スケジュールしていない読書は霧の中に葬られるのである。
というわけで1日30分の読書時間を確保することにした。気分が乗ってくると30分以上読むこともあるけれど、私にはこれくらいからチャレンジするのがいいなと設定した時間、それが30分です。
記念すべき一冊目は仲間が著者の本。「持続可能な社会の作り手を育てる教育」大塚明 著
大塚せんせーと呼んでいる私にとっては仲間の大塚明さん。もはや「大塚せんせー」はニックネームである。「先生」を敢えての「せんせー」と呼ぶことで親しみが湧くさとあやです。
大塚せんせーは移住前に元大塚先生の生徒だった飯塚くんに引き合わせてもらって、東京にいる時から何かと絡ませてもらいました。(ちなみに飯塚君もこの本にしっかり出てくる!)移住してからは我が家である古民家ちゃんの漆喰を一緒に塗ったり、伊豆のサイクリングに連れて行ってもらったり、気軽に付き合ってもらっている有難い存在です(*´∀`*)
実はこの本、移住する前に購入していたのですが随分寝かしてしまった書籍。空き家探しやら職探しやらで気持ちが落ち着いていなかったですね。修善寺駅前に長倉書店という本屋さんがあるのですがそこから出版されています。印刷も伊豆市のいさぶや印刷工業さんです✨(さすが!)
表紙は天城山にあるヘビブナ。(今は折れてしまって姿を変えています)
そうそう、何故「大塚せんせー」というのかもうわかりやすすぎますが、大塚明さんは、先生でした。ギャグみたいですが、大塚せんせーの出身は東京の大塚です。`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブーッ!! うらやましいネタです…。
一般企業にお勤めの後、静岡県の教員になり、2007年から2012年伊豆市天城中学校の校長先生として勤務されました。
さてSDGsはこの数年で耳にすることが多くなりましたが、大塚せんせーが取り組んできたのは「ESD」という教育です。
SDGs=Sustainable Development Goals
ESD=Education for Sustainable Development
どちらにも共通して入っているのは「持続可能」という言葉。自分達だけでなくその先の先の先の人たちも繋がっていくことを作り出す教育の取組です。
表紙にもある通り、大塚せんせーはもっと砕いて解釈して「持続可能な社会の創り手を育てる教育」としました。
校長先生として天城中で勤務する中で、自尊心の項目が全国平均値を下回るという結果を手にします。どうしたら自尊心は上がるのか?様々考え、探る中でESDに出会います。
「持続可能」という言葉が聞かれることはない時代からESDに取り組み始めた大塚せんせー。天城中の先生たちと考えたことや、視察先で感じたこと、天城中の子供たちの視点などなど、まさに“実践記録”と“実践成果”の足跡の本でした。
多くの学校がESDに取り組んでいると思いますが、このような学校に所属できることは大人のさとあやから見ると羨ましい!って思います。
ちなみに天城中は2010年に静岡県で初めての▶ユネスコスクールに登録されています。ユネスコスクールって何?は下に引用をつけておきます。ご興味ある方は是非目を通してみてください。
そして。最後の最後で残念な文章を挟みますが、天城中学校は統廃合される未来にあります。2025年の4月には3つの学校が合体して新しい中学校となります。ユネスコスクールがそれによってどうなるのかは全くわからないですが、素晴らしい取り組みをそれこそ、未来に持続して欲しいですね…!!!
この本は教育に興味がある方、自分の身の回りの方の為に持続可能を考えたい方にお勧めの書籍です。特に教育現場の先生や、お子様の将来を考える時にひとつのきっかけになるかもしれません。気になられた方は手に取られてみてくださいね。
ということで今回は読書ネタ1冊目でした!!お読みいただきありがとうございましたヽ|・∀・|ノ
【ユネスコスクール】1953年、ASPnet(Associated Schools Project Network)として、ユネスコ憲章に示された理念を学校現場で実践するため、国際理解教育の実験的な試みを比較研究し、その調整をはかる共同体として発足しました。世界182か国で11,500 校以上がASPnetに加盟して活動しています。日本国内では、2018年10月現在、1,116校の幼稚園、小学校・中学校・高等学校及び教員養成系大学がこのネットワークに参加しています。日本では、ASPnetへの加盟が承認された学校を、ユネスコスクールと呼んでいます。ユネスコスクールは、そのグローバルなネットワークを活用し、世界中の学校と交流し、生徒間・教師間で情報や体験を分かち合い 、地球規模の諸問題に若者が対処できるような新しい教育内容や手法の開発、発展を目指しています。
https://www.unesco-school.mext.go.jp/aspnet/
ユネスコスクールには4つの基本分野があります。これを読むとユネスコスクールに登録されること自体が相当難関に見えますし、ユネスコスクールに通えるってことはSDGsの最先端にいるなーと感じます。最先端も何も、取り組んでいたところに新しい言葉のSDGsが出てきたっていう方が正しいですね。ESDは1987年から、SDGsは2016年からの取組です。
4つの基本分野、ご興味ある方是非ご参考に!
【1.地球規模の問題に対する国連システムの理解】貧困、飢餓、失業、エイズ、環境汚染、気候変動、識字、文化、ジェンダー(性差)、児童就労など、国連やユネスコの優先分野に関連する活動を実施します。この分野では学生が、地域、国、国際的な側面におけるグローバル化や複雑化する諸問題と国連システムを理解し、問題解決のプロセスにおける国際協力の重要性を認識するよう促進します。国際年、国際デーなども自分の住む地域や地球規模の問題を話し合う良い機会です。
https://www.unesco-school.mext.go.jp/aspnet/
【2.人権、民主主義の理解と促進】「世界人権宣言」(1948年)、「児童の権利に関する条約」(1989年)等を出発点として、学生の自らの経験のなかから、他者の権利だけでなく、義務や責任(人種差別、偏見、民主主義、相互の尊重、市民の責任、寛容と非暴力紛争等、人権に関連する問題)について意識を広げます。人権デー(12月10日)は多くのユネスコスクールで行事として祝われています。
https://www.unesco-school.mext.go.jp/aspnet/
【3.異文化理解】他国の学生または保護者、自国民、移民集団、大使館、他国の文化センター等と連携を取りながら、異なる習慣、伝統、価値観に対する理解を促進します。社会がより多文化化、多人種化するなか、多様性の促進の重要性も増しています。有意義な異文化間の対話を築こうとユネスコスクールの教師や学生は国境、大陸、文化、言語を超えて連携し、誠実に取り組んでいます。ユネスコスクールは学生が自身の起源について追求するよう促し、また他国の学生との情報交換を促進しています。多くの活動は地元の状況にも焦点をあて「多様性を通じて団結すること」を提唱します。情報交換やパートナーシップの構築、学校間・国同士の共同プロジェクトはユネスコスクール・プロジェクト・ネットワークの中核であり、下記の目標へとつなげていきます。他文化への理解や敬意を深める若者に自分たちの文化を学び自身の文化的背景、独自性を再確認するよう促す今日の地球規模の問題に立ち向かうための国際協力の必要性について意識を高める
https://www.unesco-school.mext.go.jp/aspnet/
【4.環境教育】自分たちが住む地域が直面している環境問題(汚染、エネルギー、森林保護、海洋および大気に関する研究、土壌侵食、天然資源保護、砂漠化、温室効果、持続可能な開発など)を検討し解決の手段を考えるとともに、科学が人類の将来に果たす役割を考えます。ユネスコの理念に沿ったものであれば、世界遺産教育など、他のテーマ設定も可能です。
https://www.unesco-school.mext.go.jp/aspnet/
投稿者プロフィール
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「すべての人に、ふるさとを。」
東京生まれ、東京育ち。楽天に入社し後半の5年間は「楽天トラベル」に所属。伊豆を担当した中でも「天城湯ヶ島」というエリアに恋をした人。東京からの移住に取り組むこと半年、伊豆市地域おこし協力隊に合格。そして7か月目ついに移住できる古民家に出会いました。天城湯ヶ島への想いと古民家プロジェクトを中心に綴ります。
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